南米大陸の真ん中あたりに位置する国「ボリビア」。
ここには日本人観光客から絶大な人気を集めている「ウユニ塩湖」という絶景スポットがあります。
ウユニ塩湖は、あまりにも雄大で美しく、神秘的な光景が広がっている世界的にも珍しい場所。
そのため、ネットや雑誌などで目にしたことがあったり、いつかは行きたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんなウユニ塩湖について詳しく解説していきたいと思います!
ウユニ塩湖とは
ウユニ塩湖は南米のボリビアにあるウユニという都市から、車で1時間ほどの場所に位置している、アンデス山脈に囲まれた広大な塩の台地です。
見渡す限り真っ白な大地が広がっていますが、これは大昔、アンデス山脈が海底から隆起した際に大量の海水が山の上に残ったために、このような塩湖ができあがったと言われています。
ウユニ塩湖は富士山とほぼ同じくらいの高さ、標高約3,700mの高地に位置しており、その広さは岐阜県とほぼ同じ!
富士山の高さに岐阜県の広さと、これだけでもウユニ塩湖のスケールの大きさが分かりますよね!
ちなみに、ウユニ塩湖と言えば、空と大地が対照的に見える絶景をイメージする方が多いと思いますが、どうしてあのような光景が見られるのでしょうか?
その理由はズバリ、「ウユニ塩湖が世界で最も平らな場所」だから。
岐阜県ほどの広さがあるのにも関わらず、塩湖全体の高低差はわずか50m以内という、世界でも類を見ない珍しい場所なんですね。
平らで広大な大地に降った雨が、流れ出すことなくそのまま大地に薄く膜を張ることで、「天空の鏡」と呼ばれる、まるで天と地が繋がったような絶景が現れるわけです。
ウユニ塩湖は世界有数のパワースポット
また、ウユニ塩湖は世界有数のパワースポットとしても知られています。
自然が創り上げたウユニ塩湖の絶景は、訪れる人の心と身体を浄化し、エネルギーを与えてくれます。
しかも、先ほどお伝えしたようにウユニ塩湖は、その名の通り大量の塩が一面に広がっている台地です。
大昔から塩には悪いものを取り払う「魔除け」の力があると言われています。
そんな塩が自然の力で長い年月をかけて、結晶化されているウユニ塩湖には、世界的に見てもかなり強いパワーが秘められていると言えるでしょう。
ウユニ塩湖の見どころ4選
それでは続いて、ウユニ塩湖の見どころを紹介します。
季節や時間帯によって様々な絶景を見られるのも、ウユニ塩湖の大きな魅力です!
大きく分けて4つの見どころがあるので、順番に解説していきますね。
見どころ1:天空の鏡
まずは先ほども触れた、「天空の鏡」と呼ばれる絶景です。
雨が降って大地に薄い水の膜が張らないといけないので、天空の鏡を見たいなら雨季に訪れるようにしましょう。
雨季は12月~3月ですが、特に1月と2月は雨量が少なく、きれいに天空の鏡を見られる可能性が高いと言われています。
とはいえ、条件が揃わないと見られない絶景なので、どうしても見たいのであれば、ウユニ塩湖の滞在期間に余裕を持たせたスケジュールを組むのがおすすめです。
天空の鏡は、それだけの価値がある絶景ですし、これを目的にボリビアを訪れる日本人も決して少なくありません。
ぜひ人生で一度は、目にしていただきたい絶景です!
見どころ2:朝焼け・夕焼け
朝と夕方のウユニ塩湖は他の時間帯と比べて、最も景色の変化を楽しめるタイミングです。
朝焼けは5時~6時頃、夕焼けは17時~18時頃に見られます。
オレンジ色に染まった空と大地が、刻一刻とその姿を変え、見る人全員の心を掴むほどの幻想的な景色です。
シャッターチャンスが非常に多いので、カメラが趣味の方は朝焼けと夕焼けの時間を狙ってみてはいかがでしょうか?
見どころ3:星空
ウユニ塩湖は、夜の時間帯も絶景を堪能できます。
夜の絶景は満天の星空です。
というのも、ウユニ塩湖は標高が高いので、他ではなかなか見られないほど星がハッキリ見られるんですね。
普段なかなか見られない天の川や流れ星なども見られますが、星空を思いきり満喫するなら、ぜひ夜に訪れてみてください。
ちなみに、星空をこの上なくきれいに見たいなら『新月』を狙うのがおすすめです。
新月とは、地球から月が見えない状態のこと。月の光がないので、星の光が際立つわけです。
一ヶ月に一回は新月があるので、その月の新月はいつなのかを事前に調べてみてくださいね!
見どころ4:白い大地
ウユニ塩湖と言えば、見どころ1で紹介した「天空の鏡」をイメージする方が多いと思いますが、乾季の水が張っていない景色も非常に美しいです。
ウユニ塩湖の乾季は4~11月で雲が少なく、見渡す限り真っ白な美しい塩の大地と、雲がない真っ青な空とのコントラストが楽しめます。
また、雲が少ない乾季は星空をきれいに見やすい時期でもあるんです!
さらに、乾季と言えども一部に水たまりができることもあるので、天空の鏡をまったく楽しめないわけではありません。
欲を言ってしまうと、雨季と乾季の両方でウユニ塩湖を訪れて、それぞれの良さを満喫していただきたいところです…!
ウユニ塩湖への行き方
それでは続いて、ウユニ塩湖への行き方を解説します。
訪れる時期や時間帯によって様々な絶景を見せてくれるウユニ塩湖ですが、南米のボリビアに位置しているので日本からはかなり遠いです。
ボリビアへの直行便はないので、まずはアメリカのロサンゼルスやマイアミ、ペルーのリマなどを経由しましょう。
経由地を経てボリビアの首都『ラパス』へ入ります。ラパスに到着したらいよいよウユニを目指しますが、手段としては飛行機や電車、バスがあります。
飛行機だと約1時間、電車だと約7時間、バスだと約10時間かかるので、最短でウユニを目指すのであれば飛行機一択ですね。
ただ、ラパスからウユニまでの景色を楽しんだり、道中の様々な場所に立ち寄りたいのであれば、電車やバスを選ぶのもありだと思います!
飛行機だけを使う最短コースでウユニ塩湖を目指しても20時間以上はかかりますが、それでも日本人から絶大な人気を集め続けているのは、それだけ時間をかけても良いと言えるような絶景だから。
まさに“ 一生に一度は見たい絶景 ”が待っているので、ぜひタイミングがあればウユニ塩湖を訪れてみてくださいね。
ウユニ塩湖を訪れる際の注意点
それでは最後に、ウユニ塩湖を訪れる際の注意点について解説していきます。
日本からの距離も遠く、なかなか気軽に行けない場所だからこそ、しっかりと準備をして最高のコンディションで楽しみたいですよね。
そのためにも、これからお伝えする2つ注意点は必ず押さえてくださいね!
注意点1:温度差と紫外線
まずは服装についてです。
ウユニ塩湖は年間を通して平均気温の変化は少ないですが、朝晩と日中の温度差は激しいです。
日中の平均気温は20℃ほどなので過ごしやすいですが、朝晩は0℃を下回ることもあるくらい冷え込むので、必ず朝晩は防寒対策を徹底しましょう。
また、気温だけを考えると日中は半袖でも過ごせますが、富士山と同じくらいの高地に位置していることもあり、日差しがかなり強いです。
そのため、必ず日焼け止めと長袖の羽織もの、サングラス、水を持っていきましょう。
注意点2:高山病
そして、もう一つ気をつけたいのが高山病です。
ウユニ塩湖の標高は約3,700mなので、酸素がかなり薄く、高山病を引き起こす可能性があります。
高山病対策として、「水をこまめに飲むこと」と「高山病の予防薬を持っていくこと」、この2点は必ず実践してください!
また、できれば余裕を持ったスケジュールを組んで滞在期間を長くするのがおすすめです。
滞在期間を長くすれば、少しずつ高所に身体を慣らせることができるので高山病のリスクを下げられますし、様々な時間帯の絶景を楽しみやすくなります。
ウユニ塩湖・まとめ
ここまで見てくださって、ありがとうございました。
ウユニ塩湖は時期や時間帯によって様々な絶景を見せてくれますし、一生に一度は見たい絶景として、本やネットでも取り上げられるほどの人気スポットです。
日本では決して見ることができない、自然が創り出したウユニ塩湖の絶景は、間違いなく一生に一度は見る価値があります!
また、大昔から魔除けの効果が強いと言われている「塩」が、自然の力で大量に結晶化されているパワースポットでもあるので、運気を上げたい方にとっては特に必見の場所です!
ぜひ今回の記事で紹介した見どころを参考に、ウユニ塩湖のどんな絶景を見たいのかを決めて、服装や持ち物などの準備をしっかりして訪れてみてくださいね。