ミャンマーにある黄金色の不思議な岩、ゴールデンロック。
どうして不思議と言われているかというと、チャイティーヨー山という山の山頂に、高さ約7メートルもある巨大な岩が、落ちそうで落ちない絶妙なバランスでとどまっているからです。
この「落ちそうで落ちない」不思議な力にあやかろうと、地元の人や、ミャンマーで仏教を信心している方はもちろん、多くの旅行者たちもこの岩を参拝しています。
今回の記事では、パワースポットとしても人気の不思議な岩「ゴールデンロック」についてお伝えしていきます。
ゴールデンロックとは?
ゴールデンロックはどこにある?
ゴールデンロックがあるのは、ミャンマーの旧首都であるヤンゴンの北東約210kmに位置する「チャイティーヨー山」という山の頂上です。
頂上には大きな岩壁がそびえていますが、さらにその上に、高さが6.7メートルもあるまるい岩が乗っています。さらにその石の上には、約11mの仏塔が。
一見すると落ちてしまいそうなこの丸い岩ですが、数度の大地震の際にも落下することなく、その場所にとどまっているのだそうです。それは、ゴールデンロックの上の仏塔に、ブッダの聖髪が置かれているからだと言われています。
ミャンマーの人々にとっては、このような神聖さから、一生に一度は行きたい巡礼地として知られており、地元以外からも、この落ちそうで落ちない不思議な岩のパワーにあやかろうと、ゴールデンロックを参拝する旅行者も後を絶ちません。近年では、インスタ映えを狙って訪れる観光客もいるようです。
ゴールデンロックの本当の名前
ゴールデンロックに参拝にきた人々は、お参りの際に金箔を貼り付けることができます。これにより黄金色に輝いているため、「ゴールデンロック」と呼ばれるようになったのだそうです。
なお、「ゴールデンロック」という名前を実は愛称で、正式名称は「チャイティーヨー・パゴダ」と言います。
現地の方に「ゴールデンロック」と言っても伝わらない場合もあるそうですので、訪れる際には正式名称で呼称するのがよいでしょう。
ゴールデンロックの楽しみ方
触って楽しむ(男性限定)
女性は残念ながら、ゴールデンロックには近付くことはできません。
音と香りを楽しむ
ゴールデンロックの上には、約11メートルほどの仏塔が建っています。
この仏塔には装飾が施されており、強い風で装飾が揺れると、シャンシャンという綺麗な音が鳴ります。
さらに、風邪が吹くことでゴールデンロックにたくさん貼り付けられた金箔の「剥がし紙」が空に舞い上がり、その様子はまさしく紙吹雪のようなのだとか。
その音や光景を愉しみながら、あたりに漂っているお線香の香りに包まれると、なんとも言えない神聖さや神々しさ、非日常感といったものを味わうことができるでしょう。
オススメのシーズンに楽しむ
ゴールデンロックに訪れるオススメのシーズンは、雨の降らない乾季です。
なぜかというと、ゴールデンロックに訪れるために利用することになるトラックは、基本的に屋根や側面の壁に当たる部分がないからです。そのため、雨が降るとゴールデンロックに到着するまでに濡れてしまう可能性がありますが、乾季であればその心配はほぼありません。
また、このトラックは、満席にならないと出発しないという文化なのだそうです。そのため、訪れる観光客の数が多い乾季であれば、待ち時間が少なくて済むという利点もあります。
ゴールデンロックの注意事項
ミャンマーの寺院などを参拝する際には、靴を脱ぎ、素足で入る習わしがあります。
ゴールデンロックも例外ではないため、参拝する際には素足で行ないましょう。
この時、夏場などは地面の温度がとても熱くなっているので、やけどをしないように注意が必要です。日陰になっているところを歩くなど、注意して歩きましょう。
また、素足で参拝した後の脚でそのまま靴を履くと、靴が汚れてしまいます。汚してもいい靴で初めから向かうか、靴を履きなおす際に脚を綺麗に拭き取れるよう、ウェットティッシュや濡れタオルなどを持参しておくと安心できます。
ゴールデンロックへのアクセス方法
ヤンゴンからキンプン・ベースキャンプに向かう
ヤンゴン国際空港の北にある「アウンミンガラー・バスセンター」というバスセンターから、合計3社のバス会社が運行しています。
キンプン・ベースキャンプから山頂に向かう
前述のとおり、バスには屋根がないものも多いため、雨に降られると確実に濡れてしまいます。乾季に訪れる場合は問題ありませんが、雨季に訪れるような場合にはご注意ください。
ゴールデンロックのまとめ
個人で訪れることももちろんできますが、言語や交通などに不安があるようであれば、日本からヤンゴンへ発着のツアーを組んでいる航空会社などもありますので、利用してみてはいかがでしょうか。