2020年の春から、日本でも導入がスタートした5G。
インターネットが早くなるイメージですが、実際どんなものなのか、あなたはご存知でしょうか。
一見便利そうではありますが、5Gの電磁波が人体に悪い影響を及ぼすんじゃないかと、心配する声も少なくありません。
今回の記事では、5Gの電磁波が人体に与える影響を、わかりやすくお伝えしていきます。
5Gとは何か?
5Gの意味
まずは、5Gとはどのようなものなのかについてお話ししていきます。
5Gは「第5世代移動通信システム」という意味で、5Gの「G」は「Generation(時代)」を表しています。
ちなみに3G は「ガラケー世代」で、4Gは「スマホ時代」と呼ばれていて、この4Gと比べると5Gは速度が100倍上がると言われています。
5Gの特徴
2015年に国際連合の専門機関(国際電気通信連合 無線通信部門)が策定した「IMTビジョン勧告」というレポートによると、5Gには次の3つのコンセプトがあるそうです。
- 高速大容量/enhanced Mobile Broadband)
- 高信頼・低遅延通信/Ultra-Reliable and Low Latency Communications)
- 多数同時接続/massive Machine Type Communication)
具体的には、5Gは4Gと比べて通信速度が20倍、遅延は10分の1、同時接続台数は10倍へと進化しています。
これら3つの特徴を有する5Gは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現する基盤としても注目されていて、ソフトバンクは「2022年3月末までに人口カバー率90%達成」を目標としていると発表しています。
5Gの導入が進むことにより、さまざまなモノがネットにつながる「IoT化」がさらに加速していくことでしょう。
5Gの電磁波が人体に与える影響
私たちの生活を便利にしてくれるという5Gですが、5Gの電磁波による健康への影響はないのでしょうか。
器官や体の部位別に見ていきましょう。
肌への影響
5Gの電磁波は、肌に影響すると考えられています。
日焼け止めを塗らないまま日光を浴びているのと同じ状況になるため、皮膚の痛みを感じたり、皮膚疾患や皮膚がんの影響にも繋がるのだそうです。
その理由は、60GHzのパルスマイクロ波。送信電力の90%が皮膚の表皮や真皮層に吸収されることで、日焼けと同じ損傷を肌が受けてしまうのです。
目への影響
肌に悪影響を及ぼすパルスマイクロ波は、人の目にも影響します。
1994年の研究では、実験に使われたラットの水晶体の混濁を引き起こしました。
つまり、5G電磁波は白内障の発生にも関連する可能性があるのです。
その他の身体への影響
他にも、5G電磁波は「心臓」「免疫系」「癌」への影響が発見・懸念されています。
5Gは4Gと比べ、通信速度や遅延の少なさといったメリットがありますが、人体の健康においては遥かに危険な可能性が高いのです。
ここで、環境問題を専門としているジャーナリストの船瀬俊介さんが発表した、5G電磁波が人体に及ぼす10の影響を見てみましょう。
- 成長細胞に悪影響
- 発がん性作用
- 癌細胞の成長促進
- 免疫機能の低下
- 生理リズム阻害
- 学習能力の低下
- 異常行動
- 自殺
- 神経ホルモンの変化
- 胎児の異常発育(催奇形性)
すぐにどこかが痛くなるなどの分かりやすい影響ではなく、免疫機能の低下や子どもたちの成長に悪影響を及ぼしたり、人の行動に作用してしまうとなると、かなり怖いですよね。
5Gの使用を停止した国
ここまでお伝えしてきたように、5Gには様々な身体への影響が懸念されており、すでに使用を停止している国もあります。
あまり公式に発表されていませんが、次の国々は5Gの使用をすでに拒否・停止しているそうです。
- ベルギー
- イタリア
- スイス
- アメリカ(カリフォルニア州など一部の州)
海外ではこのように規制が進んでいる国もありますが、残念ながら日本では規制されていないのが現状です。
それでは、このような電磁波から自分で身を守るにはどうすればいいのでしょうか。
5Gの電磁波から身を守る方法は?
5Gの電磁波から身を守るには、いくつかの方法があります。
今回はその中でも「すぐにできる」方法をご紹介していきます。
スマホなどのデバイスを、身体からできるだけ離しておく
5Gの電磁波を浴びないために、デバイスを身体から離しておくのが効果的です。
普段スマホをパンツのポケットやスーツの胸ポケットに入れている人は、鞄の中に入れるなどの工夫をしてみましょう。
また、電磁波遮断ケースや電磁波ブロッカーなどのグッズも効果があります。大型家電店などで販売されていますので、チェックしてみてください。
自宅のワイヤレスデバイスを削除する
wi-fiを有線に切り替えることで、5Gの電磁波を浴び続けてしまうのを防ぐことができます。
Bluetoothのヘッドホンや、コードレス電話などを使用しないことも効果がありますね。
また、音楽や映画などのコンテンツを視聴する場合は、WEB上からデバイスにダウンロードしてから楽しむことをおすすめします。
寝室での対策
睡眠は心身の状態を整え、調整する大切な時間ですので、寝室にはできる限り電子器具を置かないようにしましょう。
できれば携帯電話も置かないか、ベッドから遠ざけておけると良いでしょう。
ベッドの近くにあるコンセントに、電磁ブロッカーを設置しておくのも効果があります。
グラウンディング
聞きなれない言葉ですが、グラウンディングとは、芝生や土、砂などの地面を、裸足で踏む行為のことを言います。
こうすることで、体内に溜まった電磁波を身体の外へ放出することができますし、地球が発している自然な電磁波を身体に取り入れることもできます。
科学技術によって新しく作り出された電磁波と違い、自然にもともと存在している電磁波は身体に馴染み、ストレスを軽減してくれたり、心身のバランスを整えてくれる効果があるのです。
5G電磁波が人体に与える影響まとめ
5Gの電磁波が我々の心身に与える影響について、お伝えしてきました。
日本の総務省の発表によれば、携帯電話端末程度の電波では、人体に影響がないとされています。
一方で、ベルギーのように「国民はモルモットではない」として、5Gの導入を先送りにしている国もあります。
正しい情報だけを取捨選択していくのが難しい昨今、自分の身は自分で守るためにも、できる限りの対策をしていけるといいですね。