この記事では、「聖なる泉が涌く寺院」として知られる、インドネシアはバリ島の「ティルタエンプル寺院」について解説していきます。

不老不死と聞くとオカルトっぽく感じるかもしれませんが、ティルタエンプル寺院はバリでも屈指のパワースポットとして、全世界から観光客が訪れる定番スポット。

さらにティルタエンプル寺院があるパクリサン川流域は、2012年に世界遺産にも登録されていて、辺り一面に美しい棚田が広がる絶景スポットとしても有名なんです。

それでは早速、聖水伝説に彩られたティルタエンプル寺院の魅力をたっぷりと紹介していきます。

不老不死の水が湧き出る伝説

不老不死の水が湧き出る伝説

ティルタエンプル寺院を語るには、やはり不老不死の伝説は欠かせません。

そもそも、ティルタエンプル寺院の名前にあるティルタは「水」を、エンプルは「聖なる」という意味を表しており、日本語では「聖なる水が湧き出る寺院」と訳されます。

そんな聖なる水が湧き出るきっかけとなったのが、日本では帝釈天として知られるヒンドゥー教の神「インドラ」と、魔王マヤ・ダナワの戦い。

死闘のさなか、インドラが大地を杖で叩いた瞬間、不老不死の聖水「アメルタ」が辺り一面から湧き出したという伝説が語り継がれ、今のティルタエンプル寺院が誕生したと言われています。

そんな、ティルタエンプル寺院で湧き出た聖水には、無病息災や魔除けの力があると信じられており、ヒンドゥー教の信者は沐浴で聖水を浴びながら、日々インドラに祈りを捧げているんです。

沐浴に参加するためのマナー

沐浴に参加するためのマナー

そんなティルタエンプル寺院での沐浴は、地元のヒンドゥー教徒だけでなく、実は観光客も体験することができます。
※宗教行事が行われる際は入場が規制されることがあります。

沐浴までの流れは大まかに『着替え→お祈り→沐浴場で体を清める』の三部構成となっており、地元の方に混じってのお祈り→沐浴となるので、かなり本格的です。

ちなみに、ここでの沐浴はただの水浴びではなく、聖水で心と体の邪気や悪いものを洗い流す、お清めの一種。

日頃抱えているストレスや悩み事を沐浴できれいさっぱり洗い流すことで、心も体も生まれ変わったような爽快な気分を味わえると、観光客にも大人気です。

主な効能として、肌の病気、ストレス、骨の病気、歯の痛み、愛を深める、怒りを静める、運気を上げる、商売繁盛、などなど、ありとあらゆる万病に効果があると言われています。

あなたもぜひ、ティルタエンプル寺院を訪れた際は、この沐浴を体験してみてはいかがでしょうか。

ティルタエンプル寺院を訪れる際の注意点

ティルタエンプル寺院を訪れる際の注意点

さて、ティルタエンプル寺院の神秘的な空間を訪れる際は、いくつか注意しておくことがあります。

まずティルタエンプル寺院に限らず、バリは公共交通機関の整理がされていないので、観光地をまわる際は移動がものすごく大変です。

そのため、タクシーやツアーを利用することで効率よく、観光地を廻れるでしょう。

また、ティルタエンプル寺院の沐浴には決められた作法や礼儀があり、観光客だから守らなくてもよい、というスタイルはご法度とされています。

そのため、現地に精通したガイドや案内役を雇っておくことで、安心して沐浴を体験できるでしょう。

そして、ティルタエンプル寺院を訪れる際の注意点がもう1つ。

それは以外にも、女性の服装なんです。

もともとヒンドゥー教では、女性が露出の多い服を着ることは、”はしたないこと”と教えられているため、キャミソールやミニスカートなど、腕や足を極端に出す服装はNGとされています。

そのため、寺院を始めとした宗教色が強い場所に入る際は、「サロン・パンタイ」と呼ばれる布で肌を覆っておきましょう。

ここは「郷に入っては郷に従え」の精神で、現地のルールにしっかり従って、楽しく観光を楽しみましょうね!

ティルタエンプル:まとめ

ティルタエンプル寺院まとめ

今回は不老不死の水が湧き出る、ティルタエンプル寺院について解説しました。

パワースポットとして観光客から人気のティルタエンプル寺院ですが、地元の方も多く訪れることから、バリに住む人々の日常を垣間見れるのもまたティルタエンプル寺院の魅力なのではないかと思います。

ぜひバリを訪れた際は、ティルタエンプル寺院に足を運んでみてくださいね!